【口コミ・評判】Amazon整備済み品中古パソコンをおすすめしない理由とは？

Amazon整備済み品の中古パソコンの評判が気になりますか？

タイムセールやプライムデー、ブラックフライデーなどのAmazonのセール期間中「Amazon整備済み品」というタグのついた中古パソコンがたくさん出品されているのを、目にしたことがある方も多いでしょう。

普段は中古パソコンに興味があまりない方でも、セールで程度のいい中古パソコンがお得に手に入るのであれば、買い換えてもいいかもとお考えかもしれません。

しかしその一方、「Amazon整備済み品の中古パソコンって大丈夫なの？」と、評判が気になるという気持ちもよくわかります。

この記事では、Amazon整備済み品の中古パソコンとはどういったものなのか、口コミや評判を参考にしながら、中古パソコン専門サイトならではの独自の視点で検証します。

Amazon整備済み品の中古パソコンはおすすめしない？

まず結論から先にお話しすると、Amazon整備済み品の中古パソコンは、かなり注意が必要な商品で、当サイトとしては積極的におすすめしていません。

その理由は、いい商品と悪い商品が混在し、初心者の方にそれを見分けるのがとても難しいため。

この記事では、そんなAmazon整備済み品中古パソコンの評判、口コミだけではわからない危険性、買う場合の注意点、Amazon以外の購入先など、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説していきます。

かなり長い記事になりますが、下記の記事内リンクや目次から、ご興味のある部分まで飛んでご覧いただくことも可能です。

Amazon整備済み品中古パソコンのいい口コミ・評判

Amazonで販売される商品には、それぞれ星1～5の評価と口コミコメントがついてます。

ここでは、Amazonに出品されている整備済み品中古パソコンの中から、おすすめ順で上位に表示された、評価数の多い特定の商品の評判・口コミを調べてみました。

まずは星3~5の、いい口コミを内容別にピックアップします。

※Amazon規約によりコメント文の転載は禁じられているため、抜粋・編集の上掲載させていただきます。

参照：Amazon整備済み品ストア

いい口コミ・評判 ①｜Amazonだから安心

いい口コミ・評判 ②｜価格が安い

いい口コミ・評判 ③｜商品がキレイ

いい口コミ・評判 ④｜問題なく使える

このように、Amazon整備済み品中古パソコンにはいい口コミが多く寄せられています。

全体の7割以上が星3以上と、一見何の問題もないように感じられますね。

Amazon整備済み品中古パソコンの悪い口コミ・評判

それでは今度は悪い口コミ・評判をピックアップしていきましょう。

参照：Amazon整備済み品ストア

悪い口コミ① ｜商品に不具合があった

悪い口コミ② ｜思ったより使用感やキズがあった

悪い口コミ③ ｜説明と違う商品が届いた

悪い口コミ④ ｜OSやソフトが怪しい

悪い口コミもかなり見受けられました。

Amazon整備済み品はさすがAmazonということで、発送面の苦情はほとんどなく、多くが品質面に関する苦情。

それが全体の3割近くあるというのは、気になる部分ではあります。

口コミや評判は信用できる？

実際の口コミを見てどんな感想を持たれたでしょうか？

取り上げたコメントは「ある特定の商品」につけられたものですが、通常であれば、特定の商品の評価がここまでバラつくのは稀です。

いくら中古パソコンとはいえ、同じ商品として同じ価格で販売するのであれば、最低限コンディションは同等に保つ必要があるからです。

「非常に良い」というコンディションで出品される商品であれば、「キズが多い」「充電できない」といった不良は、出品前のチェックで弾かれてしかるべき。

それがそのまま販売されてしまっているのであれば、業者にもAmazonにも少なからず問題があると考えられます。

そもそもAmazon整備済み品って何？

Amazon整備済み品(Amazon Renewed)とは、正常に機能し新品同様に見えるよう、Amazon認定出品者により整備された再生品です(Amazonサイトより引用）。

すべてのAmazon整備済み品には、出品者による最低180日の返品保証が付いています。

Amazon整備済み品ストア

Amazon整備済み品の基準って？

当サイトは中古パソコンのサイトですので、ここからはAmazon整備済み品の中でも、特にパソコンを中心に話を進めていきます。

さて、Amazon整備済み品のパソコンには一定の品質基準が設けられていて、その基準を満たした商品のみが販売を許される仕組みになっています。

具体的には「外観／スクリーン／本体／機能面／バッテリー／アクセサリー」の6つの項目において基準が設けられていて「非常に良い状態」「良い状態」「可」の3段階にランク付けされています。

状態	非常に良い	良い	可
外観の状態	非常に良い状態です。	良い状態です。	使用可能な状態です。
スクリーン	傷はありません。	傷はありません。	画面をオンにすると見えなくなるような浅い傷があります。
本体	本体には、30センチ離れたところから見ても外観上の損傷は見られません。	本体には軽い傷がありますが、商品を30センチ離して持った際にほとんど目に見えません。	本体には30センチ離して持った際に見える傷あり、触ると傷がわかります。
機能面	完全に機能します。	完全に機能します。	完全に機能します。
バッテリー	元の電池残量が、80％以上残っています。	元の電池残量が、80％以上残っています。	元の電池残量が、80％以上残っています。
アクセサリー	付属品または代替アクセサリーが同梱され、梱包されています。	付属品または代替アクセサリーが同梱され、梱包されています。	付属品または代替アクセサリーが同梱され、梱包されています。

Amazon整備済み品｜ Amazonヘルプ＆カスタマーサービス

Amazon整備済み品のメリットは？

Amazon整備済み品のメリットは、以下のようなものが挙げられます。

利用しやすい

Amazonは誰もが知る大手通販サイト。いつも使っている手軽さが魅力です。

セールなどで安く買える

プライムデーやブラックフライデーといった大規模なセールのほかにも、タイムセールやカテゴリーを絞った細かなセールが頻繁に行われています。整備済み品もその対象になっていることが多く、タイミングが合えばお得に購入可能です。

180日間の保証がある

Amazon整備済み品には、180日間の出品者による保証が付いています。
商品が正常に機能しない場合、ご購入から180日の期間中であれば、Amazon認定出品者が交換または返金が可能です。

Amazon整備済み品のデメリットは？

製品に対しての基準が設けられていて、3ヶ月間の返品保証があるAmazon整備済み品ですが、実は中古パソコンに関してはいくつか注意が必要です。

Amazon直販の商品ではない

「Amazon整備済み品」という名前から、Amazonが直接整備・販売している商品かと思われがちですが、実態としてはAmazonは販売の場を提供しているだけにすぎません。
実際に商品を販売しているのは、一般の中古業者だということは覚えておきましょう。

出品者がわかりづらい

Amazon整備済み品の商品は「Amazon Renewed」とひとくくりに分類されているため、一見して出品者がわかりづらくなっています。
そのためAmazonの公式の商品と勘違いする方も多いのですが、実際の出品者の情報は「出荷元」「販売元」といった項目に記載されているので、よく確認しましょう。

商品の品質にバラツキがある

先ほど口コミの欄でもご紹介しましたが、Amazon整備済み品の中古パソコンは商品の品質にかなりバラツキがあります。
詳しくは後ほど解説しますが、品質基準のゆるさや、良くない業者が紛れている可能性が否定できません。

口コミ・評判ではわからない整備済み品中古パソコンの危険性

多くの人に利用され、口コミの評判も決して悪くないAmazon整備済みの中古パソコン。当サイトがなぜ「積極的にはおすすめしない」というスタンスなのか、おわかりになりますでしょうか？

ここでは、評判や口コミだけではわからない、Amazon整備済み品中古パソコンの危険性について解説します。

Amazon整備済み品の中古パソコンは安すぎないか？

「Windows 11でこの価格なら大満足」と、コスパの良さを評価されているAmazon整備済み品の中古パソコン。サイトを見ると2万円を切る価格の商品も少なくありません。

確かにこの価格は安いです。

当サイトで紹介している中古パソコンでも、Windows 11正規対応品の価格は2万円台前半から。2万円を切る価格の商品は見たことがありません。

Amazon整備済み品の中古パソコンは安すぎるのです。

「安い商品には安い理由がある」と当サイト管理人は考えます。

審査基準がゆるくないか？

Amazon整備済み品の商品基準は先にご紹介した通りですが、その基準は「ゆるい」と言わざるを得ません。

外観も「30cm離れたところから目視」という曖昧なもので、動作についても「完全に機能する」という、中古パソコンとしては当たり前のレベルです。

しかもそれをチェックするのは出品者自身。Amazon側がチェックすることはありません。

業者が「チェックしました。問題ありません」と書類にハンコを押せば、それでそのまま販売できてしまう実態があります。

Windows 11の動作条件を満たしているのか？

Amazonに出品されている中古パソコンの多くはWindows 11をインストールした状態で販売されいますが、そのすべてが正規の動作条件を満たしているかというと、かなり疑問を感じます。

Windows 11の動作条件は、インテルCPU搭載モデルの場合、第8世代以降のCore iシリーズとなっています。

しかし実際には、USBメモリなどの外部メディアを経由して動作条件を満たさない古いパソコンにWindows 11をインストールすることは可能で、こういったモデルが多く出回っていることが考えられます。

こうした非正規な方法でインストールされたWindows 11でも、通常使っている分には大きな問題はないため、買った人も気づかないことが多いのですが、今後のセキュリティアップデートに対応できるかはかなり疑問。

せっかくWindows 11のパソコンを買ったのに、わずか1年後にはアップデートできなくなる、ということも十分考えられます。

最小システム要件を満たしていないデバイスのWindows 11｜Microsoft

Microsoft Officeは本物なのか？

Windows 11とともに、Amazon整備済み品中古パソコンの多くは「Microsoft Officeインストール済み」で販売されていますが、これはちょっと考えられない販売方法です。

正規のMicrosoft Officeは、インストールキー(シリアルコード）と利用者のMIcrosoftアカウントを紐づけることで認証されるため、一度認証されたライセンスは他人に譲渡できないしくみとなっており、基本的に中古品が存在しません。

「インストール済みですぐに使える」状態のMicrosot Officeは、すでにどこかの誰かのアカウントで認証された非正規品である可能性が非常に高いです。

こういった非正規ライセンスには、本来個人用には販売されていないはずの法人用ボリュームライセンス（Microsoft Office Plus等の名前）が使われることが多いようですが、こうしたソフトの販売方法は明確なライセンス規約違反。過去には逮捕者も出ている犯罪です。

違法コピーしたOffice入りPC、「メルカリ」で販売　夫婦を逮捕｜ITmedia NEWS

本体のキズを隠していないか？

Amazon整備済み品中古パソコンの最高品質「非常に良い」ランクの外観基準は「本体には、30センチ離れたところから見ても外観上の損傷は見られません」というもの。

この基準を満たすために、古い傷だらけのパソコンにキズ隠しのシートを貼ったり、塗装の剥げたところを雑に塗ったりといった商品があるようです。

マルウェアやウィルスは混入していないか？

「OSやOfficeがインストール済み」ということは、そのパソコンには業者側で自由にソフトをインストールできるということです。

つまりそれは、Windows やOffice以外にもウィルスやマルウェアといった悪意のあるアプリも入れ放題ということになります。

実際に感染した例はほとんどないのかもしれませんが「初期設定済み」「インストール済み。すぐ使えます」という中古パソコンには、こうした危険性が含まれているということは覚えておいていただきたいと思います。

ちなみにウィルスやマルウェアの感染が気になるという方は、パソコンを初期化することで危険なソフトを消すことは可能です。しかしその際にはOSもインストール済みのソフトも初期状態に戻るので、Windows 11動作条件を満たしていないパソコンはWindows 10に戻ってしまい、非正規なOfficeソフトは消えてなくなってしまい再インストールもできなくなる点はご留意ください。

Amazon整備済み品中古パソコンは危険がいっぱい？

このように、Amazon整備済み品の中古パソコンには様々な危険性が潜んでいます。

あくまで「危険性」「可能性」という範囲のことで、すべての整備済み品の中古パソコンがこのような商品だということを言うつもりはありません。

しかし、ここまで危険性が指摘される商品を、何の疑問も持たずに購入するのは考え物です。

Amazonで売れている整備済み品中古パソコンを買ってみた

いくらAmazon整備済み品中古パソコンの「危険性」を訴えたとしても、それはあくまで仮定・可能性の話。

手にしてみなければ本当のことはわからないということで、実際に購入してみました。

買ったのはAmazonで一番売れているLet’s note

買ったのはパナソニックのレッツノート。2025年5月に購入し、価格は16000円くらいでした。

選んだ基準は「一番売れている」こと。購入時Amazon整備済み品でベストセラー1位となっていた商品です。

Amazon整備済み品の基準では「非常に良い」ランク、2000件以上の口コミがあり平均で★3.9という評価です。

【整備済み品】【Microsoft Office2019＆Win11搭載】超軽量Panasonic Let’s note CF-SZ6■第7世代 Intel Core i5-7200U＠2.5GHz/メモリ8GB/

嘘はないけれど突っ込みどころは満載。その理由を順を追って調べてみましょう。

本体は一見キレイだけどラッピングシート貼り

商品が到着し開封したところ、一見キレイで問題ないように感じましたが、カバー部分の質感がザラザラしていました。

要はキズ隠しのために本体カバー部分とキーボード面全面にラッピングシートが貼られていたわけで、シートを剥がしてみたところそれなりにキズが散見されました。

正直この個体についてはシートを剥がした後のキズも思ったほどではなかったのですが、それでも側面や裏面は結構ボロボロで、これを「非常に良い」としていいか、という点においては疑問を感じました。

ただ、Amazon整備済み品の品質基準を見ても、本体の補修を行ってはいけない旨は記載されていないので、シート貼り自体がAmazon基準としてNGというわけではないのでしょう。

しかし何の説明もなく「非常に良い」コンディションとして販売する姿勢に対してどう思うかは、読者の皆さまのご判断に任せたいと思います。

Windows 11の動作条件を満たしていない

次に起動してみます。SSD搭載なので起動時間も短く問題ありません。

購入したパソコンはすでにWindows 11がインストール済み、「user」という名前でローカルアカウントが設定され、すぐに使える状態になっていました。

システム・Windowsの仕様を確認すると、CPUはIntel Core i5-7200U。第7世代のCPUなのでこのパソコンはWindows 11の動作条件を満たしていません。

このように動作条件を満たさない古いパソコンでも、あるツールを使って外部メディアからWindows 11を入れることは可能で、パソコンに詳しい方ならそれほど難しい作業ではありません。

ただしそれは知識のある人が自己責任で行うべきものであって、知識の乏しい初心者に対しても販売する商品に、何の申告もなくやっていい類のものではありません。

インストールされていたのは購入時点では最新の24H2というバージョン。2026年10月13日でサポート期限を迎えるバージョンですが、その時のアップデートには対応しない可能性が高いです。アップデートには、インストール時に行われたと思われる外部ツールを使う必要が生じると思われます。

しかしAmazon整備済み品の保証期間は180日。2026年10月のアップデートに応じれくれるかは不透明です。

Microsoft Officeは販売禁止の法人ライセンス

次に「インストール済み」のOfficeライセンスを確認します。

思った通り、認証されたOfficeのバージョンは「Microsoft Office Professional Plus 2019」。一般には販売が禁止されている法人ライセンスでした。

法人ライセンスとは、企業のように数百～数千台という多くのパソコンを一度に管理する必要があるユーザーのために用意されたライセンスで、ひとつのアカウントで契約台数分のソフトの管理ができるものです。

法人ライセンスの契約台数は、企業の人事異動や入退職に対応するために余裕を持たせている場合が多く、それを不正に入手して「タダ乗り」するケースが多いといわれています。

当然マイクロソフトもこうした状況には目を光らせており、ライセンス違反が発覚したアカウントについては使用停止などの措置を講じることがあります。

口コミにある「突然Officeが使えなくなった」という声は、こうした公式の措置が原因とも考えられます。

また、こうした不正ライセンスは再インストールができません。パソコンの不具合などで初期化したような場合は、ソフト自体が消えてなくなってしまうので、そういうものだと認識する必要があります。

このパソコンが売れて（しまって）いる納得の理由

このように、今回買った商品は「本体はキズ隠しのシート貼り」「Windows 11動作基準満たさず」「Microsoft Office不正ライセンス」という「やばい要素3点コンボ」な商品だったわけですが、それでもこれが売れてしまう理由というのにも納得してしまいました。

危険な要素がわかりづらい

危険でありながら売れてしまう一番大きな理由は、危険な要素が初心者の方には本当にわかりづらい点にあります。

本体のシート貼りについては、ぱっと見気づかない可能性はありますし、気づいたとしても「こんなものか」と納得してしまうかもしれません。

Windows 11やOfficeの不正ライセンスについては、ほとんどの方が気づくことはできないでしょう。

SSD搭載で起動は速い

今回購入した商品に限らず、Amazon整備済み品中古パソコンの多くは、ハードディスクをSSDに載せ替えて販売されています。

そのため起動だけはかなり速く、それが評価を上げる原因のひとつになっているようです。

しかし速いのは起動だけで、CPUが古ければ性能はそれなりです。

仕入れが安いから安く売れる

どんなに古いパソコンでも、ハードディスクをSSDに載せ替え、Windows 11とMS Officeを入れるだけで売れるのであれば、もう素体としてのパソコンは何でもいい訳です。新品SSDなど大した出費にもならないでしょう。

仕入れが安いから安く売っても儲かる。だから同じような業者が寄ってくる。

そしていつの間にかAmazonはそんな商品ばかりになってしまったのだとしたら、とても悲しいことです。

いくら安いからと言って、いつかは使えなくなってしまうリスクをはらんだ時限爆弾のような商品を、当サイトとしてはおすすめできません。

Amazon整備済み品中古パソコンの選び方

とはいうものの、やっぱり買いなれたAmazonで中古パソコンを買いたいという方もいらっしゃるでしょう。

そこで、危険がいっぱいなAmazon整備済み品の中古パソコンを、できるだけ安全に購入する方法について考えていきます。

Windows 11の動作条件を満たしているか確認

これから中古パソコンを買うのであれば、Windows 11に正規対応したモデルを選ぶのが絶対条件です。

それを見分ける一番簡単な方法は、製品名に「第8世代」という表記があるモデルを選ぶこと。

Amazonではサイト内の検索順位を上げるために、商品のスペックが商品名に盛り込まれる傾向にあります。

ですから商品名の中に「第8世代」という文字を見つけることができればOKです。

もちろん「第10世代」など、より新しい世代のCPUならより高性能なのでおすすめです。

インストール済みのOfficeは使えなくなる覚悟で

先ほどからご説明している通り、Amazon整備済み品の中古パソコンには、かなりの確率で出所の妖しいMicrosoft Officeがインストール販売されています。

購入前にソフトが本物なのか不正品なのかを見極めるのは難しいので、「Officeはいつか使えなくなるかもしれない」くらいの気持ちでいた方がいいかもしれません。

ちなみに「WPS Office」などのOffice互換ソフトをインストールしている業者は、非正規品を使わないというスタンスが感じられて好感が持てます。

出品業者の口コミも確認

Amazon整備済み品には商品の口コミのほかに、出品業者の口コミもあるので必ず確認するようにしましょう。

出品者名は「カートに入れる」ボタンの下あたりにある「販売元」欄からリンクで飛べます。

口コミは、いい口コミばかりでなく悪い口コミにもしっかり目を通して、業者として信頼できるかをしっかり見極めましょう。

Amazon整備済み品以外の中古パソコンも比較検討しよう

Amazon以外にも、中古パソコンが買えるところはいくつもあります。

できればAmazon以外の販売元も含め複数の数の業者を比較してから買うようにしましょう。

Amazonと比較検討する先として特におすすめなのが中古パソコン専門店。

独自のネット通販サイトを運営しているので、Amazonのように自宅からじっくりと商品を選ぶことができます。

Amazon整備済み品中古パソコンを買ったらする5つのこと

注文した商品が届いたらやっておきたい5つのことを解説します。

チェック①｜同梱物をチェック

商品が届いたらできる限り早く開封して、まずは同梱物をチェックしましょう。

保証書などの紙関連は内容をよく読んで、ACアダプターなどの付属品、おまけのソフトなどに欠品がないかもチェックしましょう。

チェック②｜本体のキズや劣化具合をチェック

同梱物のチェックが終わったら、パソコンを箱から出して本体のキズや劣化をチェックしましょう。

離れたところから見て全体のゆがみがないか、近くから見て細かなキズや汚れを確認。見るだけでなく指でなぞって触感でも確認しましょう。

キーボード部分の色あせや文字の印刷、後は本体にキズ隠しの細工がないかも要チェック。

本体表面だけでなく、裏面、底面もチェックして、ゴム足などに欠品がないか、平らな机の意上に置いてぐらつかないかどうかも確認しましょう。

気になった部分はスマホで写真を撮っておくと、後で確認できて便利です。

チェック③｜起動してCPU世代とOS・Officeをチェック

本体のキズや劣化がチェックできたら、ACアダプターをつないで電源を入れましょう。

OSインストール済み商品の場合、そのまま起動できるはずです。

起動したら「設定」を開いて「システム→バージョン情報」を確認します。

「プロセッサ」欄でCPU型番をチェックし、第8世代以降（Core i5-XXXXの部分が8000番台以上）であればOK。第7世代以前（7000番台以下）であれば残念ながらWindows 11非対応です。

次に、Microsoft Officeがインストールされている場合は、WordでもExcelでもなんでもいいのでOfficeソフトを立ち上げ、「ファイル」タブから「アカウント」を選択するとバージョン情報が確認できます。

ここの「ライセンス認証された製品」の製品名が「Office Professional Plus」や「Office Home and Student」という名前だった場合、残念ながらそれは非正規品である可能性が濃厚です。

OS非対応モデルや非正規Officeの場合、今後使っていくうちに何らかのトラブルに巻き込まれる可能性が高いため、それを承知の上で使い続けるか、それとも返品するかを判断しましょう。

チェック④｜各部の動作確認

各部の動作確認を行います。

キーボード

メモ帳などを開いて、すべてのキーを押して文字が入力できるか確認します。
よく使うショートカットキーがあれば、正しく動作するか確認します。

入出力端子

USB端子やHDMIなどの映像出力端子、イヤホン・マイクが正しく動作するか確認します。

ディスプレイ

何もない白い画面を表示させて、ディスプレイの色むらやドット抜けがないか確認します。
インターネットにつながっているならこちらのサイトなども便利です。

チェック⑤｜バッテリーのヘタリ具合をチェック

ノートパソコンは使い続けるとバッテリーが徐々に劣化し、充電できる容量がどんどん減っていきます。

新品時の70%を切ると明らかに劣化が感じられ「バッテリー持ちが悪くなった」と感じるようになります。

中古パソコンを購入したら、バッテリーの劣化具合を確認しましょう。

まずはACアダプターに接続し、しっかり充電できるか確認。一度満充電して、どのくらい使えるのか試してみましょう。

そしてさらに詳しくバッテリーのコンディションを調べるには「Battery report」というツールを使います。詳しい使い方は下記の記事を参照してください。

チェックまとめ｜気に入らなければ返品も検討

ここまでのチェックで、商品に不具合が見つかったり気に入らなかった場合は、返品も検討しましょう。

返品方法は、商品に同梱されていた保証書や販売店からのお知らせの紙に書いてあります。

ほとんどの場合、販売元に問い合わせることになりますが、販売元から回答がない、対応が悪いといった場合にはAmazonのカスタマーサポートに問い合わせることも可能です。

Amazonより安心・おすすめの中古パソコン専門店

それではここまでお読みただいた皆さんのために、Amazonより安心できておすすめの中古パソコン専門店をご紹介します。

中古パソコン専門店って何？

Amazonなどの大手ネット通販サイトには様々な業者が入り乱れており、その中から信頼できるショップを見つけるのが困難です。

一方、中古パソコン専門店とは、その名の通り中古パソコンを専門で取り扱うショップのこと。

大手リース会社の直営店など、信頼と実績が違います。

独自の自社店舗を運営

実店舗やネットショップ、あるいはその両方で、自社独自の中古パソコン販売専門ショップを運営しています。
店舗としての実体があるので「逃げも隠れもしない」という点でとても安心です。

独自の仕入れルート

中古パソコン専門店の多くは、系列にリース業やリサイクル業を営んでいることも多く、良質な商品を安定して仕入れる独自のルートを持っています。
仕入れの安定性は、そのまま品質や価格面に反映されます。

独自の長期保証

中古パソコンには新品のようなメーカー保証がつきませんが、中古パソコン専門店の多くは独自の保証制度を導入しています。
期間や内容はショップによって異なるため、事前によく確認するようにしましょう。

独自の商品ランク

中古パソコンは一台一台コンディションが異なるため、外観のキズやヘタリなどを購入前に把握することが難しく、買った後で「思っていたよりキズだらけだった」「こんな状態とわかっていたら買わなかった」というようなことがあります。
しかし中古パソコン専門店では、独自の商品ランクを設けてしっかりと品質管理を行っているショップも多いので、こういった品質面でのトラブルが少ないのが特徴です。
「S/A/B/C」や「良品/並品」などショップによって表現はまちまちですが、大抵ホームページ上で品質基準を公開しているので、それを参考に買う商品を決めるといいでしょう。

それでは、Amazonより安心の、信頼できる中古パソコン専門店を3つご紹介します。

Be-Stock｜1年保証と手厚い問い合わせ対応

まず最初にご紹介するのはBe-Stock。当サイトで人気の中古パソコン専門店です。

保証期間は1年と長く、30日以内なら自己都合でも他のPCに交換が可能です。

購入前の個別質問にも丁寧に答えてくれるショップとして評判が高く、個体ごとのキズの具合なども聞けば教えてくれるので、気になることは何でも聞いてしまいましょう。

Qualit｜ワンランク上の品質管理

次にご紹介するのはQualit(クオリット)。大手リース会社「横河レンタ・リース」が運営する中古パソコン専門店です。

毎日3000台も入庫するリースアップ品の中古パソコンの中からいい物だけを厳選して販売。その品質基準の厳しさは「他社よりワンランク上の品質」と人気です。

PC WRAP｜業界最長の3年保証

最後に紹介するのはPC WRAP(PCラップ)。1998年開店の歴史ある中古パソコン専門店です。

業界最長の3年保証が魅力で、7日以内であれば本人都合による返品もOKと、初心者にやさしすぎるショップです。

Amazon整備済み品に関するよくある質問

ここまででは紹介しきれなかったAmazon整備済み品中古パソコンの細かな疑問について、Q&A形式でお答えします。

まとめ｜「Amazon整備済み品」の中古パソコンってどうなの？

「Amazon整備済み品」の中古パソコンについて解説してきました。

「Amazon整備済み品」という名前から、信頼できるいい製品というイメージが先行しがちですが、こと中古パソコンに関しては注意が必要です。

この記事がみなさんの中古パソコン選びの参考になれば幸いです。